糖尿病治療に適した食材って…。あるの?
このような疑問にお答えします。
この記事では、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病治療に適した食材」をご紹介していきます。後半部分では「調理のポイント」や「食事のポイント」についても解説しておりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。なお、糖尿病について知りたい方は「糖尿病治療を行っているクリニックのサイト」をご覧ください。
【目次】
糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材7選
糖尿病患者さんの食事|調理のポイント3つ
糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント5つ
糖尿病患者さんの食事|糖尿病治療の基本は食事療法です
まとめ
糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材7選
糖尿病の治療は「厳しい食事制限」で大変なイメージです。しかし実際は違います。きちんと食材を選び調理すれば、無理な食事制限をする必要はありません。ここでは、糖尿病患者さんに向けて「糖尿病治療に適した食材」をご紹介していきます。ぜひ、この内容を参考にして治療に励んでくださいね。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材1】緑黄色野菜がおすすめです
野菜は低カロリーで食物繊維が多く、糖質や脂質の代謝に必要な「ビタミン・ミネラル」が含まれています。とくにブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜には食物繊維以外にも、糖の代謝を促進する葉酸も多く含まれています。ですので、野菜を選ぶ際は緑黄色野菜を中心に食べるといいでしょう。なお、南瓜やれんこん、芋類は糖質が多い野菜なので、食べ過ぎに注意してくださいね。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材2】お肉は豚肉がおすすめです
糖尿病患者さんには「ビタミンB1」が含まれている豚肉をおすすめします。ビタミンB1には糖を分解してエネルギーに変える働きがあります(ビタミンB1が不足すると、分解されない糖によって血糖値は上がってしまいます)。豚肉をうまく食事に取り入れてビタミンB1を補い、糖代謝を高めて血糖値を下げましょう。なお、豚肉を使った料理については「糖尿病患者さん向けの料理を紹介しているサイト」をご覧ください。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材3】魚は青魚がおすすめです
糖尿病患者さんは青魚を積極的に食べるといいでしょう。アジやさば、さんまなどの青魚に豊富に含まれる脂が、インスリン分泌を改善するという研究結果があります。ですので、青魚を食べると「血糖値を下げる効果」が期待できますよ。なお、青魚を使った料理については「糖尿病患者さん向けの料理を紹介しているサイト」をご覧ください。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材4】きのこ類を積極的に食べましょう
きのこは低カロリーで食物繊維が多く含まれています。食物繊維は、糖の吸収を邪魔するため、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。さらに、きのこに含まれるβ-グルカンは胃や腸で膨らむので満腹感も得られ、お通じの調子も整います。このようなことから、糖尿病患者さんはきのこ類を積極的に食べるといいでしょう。なお、きのこ類を使った料理については「糖尿病治療の食事レシピ」をご覧くださいね。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材5】お米は玄米と胚芽米がおすすめです
玄米や胚芽米にはミネラルの一種、クロムという栄養素が含まれます。クロムはすい臓から分泌されるインスリンが糖を細胞に取り込む際にサポート役として働きます。クロムの助けがあることで、インスリンの働きがスムーズになり、血糖値が下がりやすくなりますよ。白米を食べている方は玄米や胚芽米に変えるといいでしょう。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材6】海藻類ではめかぶがおすすめです
海藻類は全般的に低カロリーで食物繊維、ビタミン、ミネラルを多く含みます。なかでも「めかぶ」はおすすめです。めかぶのネバネバは血糖値の上昇を緩やかにしてくれますよ。海藻類を使った料理については「たんぱく質・食物繊維で血糖値を下げる おすすめの食材やレシピ」をご覧ください。
【糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材7】大豆製品では高野豆腐がおすすめです
高野豆腐には、レジスタントプロテインが含まれています。レジスタントプロテインは食物繊維に似た働きをする栄養素。糖質の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を防いでくれます。ですので、高野豆腐を積極的に食べましょう。なお、高野豆腐を使った料理については「糖尿病に良い食べ物は?食材やメニューをわかりやすく紹介」をご覧ください。
糖尿病患者さんの食事|調理のポイント3つ
続きましては、糖尿病患者さんが調理する際に「気をつけるポイント」をご紹介していきます。ぜひこの方法を参考にして調理してくださいね。
【糖尿病患者さんの食事|調理のポイント1】野菜類を少し大きめに切る
野菜を小さく切ってしまうと噛む回数が少なくなり、食べるペースが早くなってしまいます。ですので、野菜は少し大きめに切ってください。野菜をゆっくりと良く噛んで食べることで満腹感が得られ、血糖値の上昇を緩やかにできますよ。
【糖尿病患者さんの食事|調理のポイント2】糖質を多く含む調味料を控えること
ポン酢やみりんなどの調味料は糖質を多く含みます。調味料の糖質は吸収しやすいので、血糖値が上がりやすいです。なので、糖質を多く含む調味料はなるべく控えてください。糖質を多く含む調味料については「糖質が多い調味料・少ない調味料」をご覧ください。
【糖尿病患者さんの食事|調理のポイント3】だしをきかせて薄味にする
味の濃い料理は食が進み、主食の過食につながります。食事する際は、だしをきかせて薄味にするよう心掛けてください。なお、減塩にすることで高血圧予防になり、糖尿病の合併症予防にも役立ちますよ。
糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント5つ
ここでは、糖尿病患者さんが食事する際に「気をつけるポイント」をご紹介します。食事の仕方を少し工夫するだけで、血糖値の上昇を抑えることができますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
【糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント1】ゆっくり食べましょう
早食いは食べすぎの原因となるほか、急激な血糖値の上昇を招きます。食べるスピードは非常に重要なのです。食事をする際はひと口入れたら箸を置くクセをつけ、ゆっくり食べることを心掛けましょう。「糖尿病の食事で気を付けるべきポイント・メニューや調理方法について」でも同様のことを述べておりますよ。
【糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント2】野菜類から食べましょう
野菜類から先に食べることで食後の血糖値の上昇が緩やかになります。また、野菜や豆類などで少しお腹をふくらませておくと、肉類やご飯の量を減らすこともできます。ですので、食事をする際は野菜類から食べましょう。「糖尿病でも外食を楽しみたい! 6つのポイントを押さえておけば外食OK!」でも同様のことを述べております。
【糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント3】腹八分目にしましょう
慢性的な食べすぎは、余分なブドウ糖をつくり、糖尿病を発症させる最大の原因となります。いつもお腹いっぱいに食べないと満足できない人は、注意が必要です。とくに脂肪分の多い肉類の食べすぎは、カロリーの取りすぎにつながりやすいので、量を控えてくださいね。「糖尿病患者さん向けにおすすめの食材を紹介しているサイト」でも同様のことを述べております。
【糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント4】間食をしない
間食をすると血糖値の高い状態が続き、インスリンを分泌するすい臓に大きな負担がかかります。また、その状態のままで次の食事をすると、食後高血糖の原因にもなります。糖尿病を予防するためにも間食はできる限り控えましょう。なお、「どうしても間食がやめられない…」という方は「管理栄養士が教える、糖尿病の方でも血糖値に影響が出にくい間食“8つ”のルール」を参考にして、無理のない範囲で行ってください。
【糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント5】清涼飲料水は控えましょう
液体に溶けた果糖ブドウ糖液(砂糖)は急激な血糖値上昇を引き起こします。ですので、清涼飲料水は控えてください。なお、砂糖の入った菓子類も急激な血糖値上昇を引き起こしますので、食べ過ぎには注意してくださいね。「【糖尿病と食事の基礎知識】血糖値を上げない食事のポイント」や「糖尿病患者さん向けにおすすめの食材を紹介しているサイト」でも同様のことを述べております。
糖尿病患者さんの食事|糖尿病治療の基本は食事療法です
糖尿病治療の基本は食事療法です。食事療法は、自分の適正エネルギー量を知り、その範囲で栄養バランスを考えてさまざまな食品をまんべんなくとることが大切です。食事を抜いたり、まとめ食いしたりはせず、朝食、昼食、夕食の3回ゆっくりよく噛んで、腹八分目で食べるよう心掛けましょう。バランスのとれた栄養を1日の必要量のカロリーでとることで、すい臓の負担は軽くなり、すい臓の能力は回復されますよ。
まとめ
では、これまでの内容をまとめると
糖尿病患者さんの食事|おすすめの食材7選
糖尿病患者さんの食事|調理のポイント3つ
糖尿病患者さんの食事|食べる時のポイント5つ
糖尿病患者さんの食事|糖尿病治療の基本は食事療法です
以上になります。
最後までご覧くださりありがとうございました。